Question


Answer


 

 

設計監理料はどのくらいですか?

 

 

規模や構造形式によって違います。よく、「工事費の○○%」と言われていますが、分り易いのですが正しい表現ではありません。 設計を工夫し、様々な材料を比較検討し、工務店と交渉を重ねて工事費を抑える努力をして行くと、設計監理報酬も下がってしまいます。 設計監理業務はほとんどが人件費です。住宅設計の場合の業務量は工事費よりも床面積によるところの方が大きいと思います。 同じ規模・構造ならば工事費が2000万円でも3000万円でも、業務量にそれほどの違いはありません。

当事務所では、国土交通省告示の業務量や人件費単価基準をもとに報酬基準を定めています。木造の場合は6〜8万円/坪です。

 

 

 

 

モデルルームがあると完成のイメージが分かり易いのよね

 

 


確かに。同じ建物が手に入ると思えばイメージしやすい。 でも建設敷地は日当りや風向き、周りの建物のデザインや眺めの良い方向等がそれぞれ違うし、どこでも同じと言う訳にはいかないでしょう。
ハウスメーカーは宣伝費用がたくさんあって良いですね〜。どこでそんなに稼いでるんでしょう。

私たちは実物の1/50くらいの模型を幾つも作って検討します。仕上材料や色彩等は、サンプルを取り寄せたりショールームに行って確認します。
実際使用して好評だった自然素材などは、完成宅を見学させてもらいます。 ちょっと手間は掛かりますが、長く暮すんですから慎重に行きましょう。

 

 

 

 

設計士は工務店から仕事をもらってるの?

 

 


基本的には違います。私たち設計士、建築家は建築主の代理者で助言者です。 施工するための図面も描きますがそれは業務のほんの一部です。 私たちは、建築主が本当に欲しいものを考え、適正価格で品質の高い建築を施工させるために努力しています。 施工者から報酬をもらっていたら厳しい監理ができるでしょうか? しかし住宅の9割近くはハウスメーカーも含めて、施工者サイドの設計施工監理が現実です。 専門の設計士が報酬を頂いて、建築主サイドの第三者的立場で設計し工事監理しなくては、どこかに歪みが出てくると思いませんか?

 

 

 

 

ハウスメーカーに頼んだ方が、安くて安心のような気がするんですが?

 

 


モデルプラン価格には、必要なもの全てが含まれてると言えない場合が多く、オプションで追加するのが通常のようです。 モデルハウスのように完成すると期待していると、最終的には坪単価が上がって行く・・。

実際に建築するのは町の工務店です。 設計や監理も関連会社や下請け会社が行っている場合も多く、これで施主の立場での最良の判断がなされるのでしょうか?

莫大なコマーシャル費用や営業経費は、全てあなたの建設費の一部から捻出されていることをお忘れなく。
販売価格に含まれる会社経費の一部を設計監理料に充ててもらえれば、質の高い住まいが実現できるのですが、、、。

 

 

 

 

設計料無料のところもあるし、図面を書くだけで費用がかかるなんて、、

 

 


「設計料は無料です」と宣伝している工事会社もありますが、実際かかる設計費用は工事費の中に入っているはずです。 価格が見えないだけなんです。

設計は出来合いの車や服を選ぶのとは違います。同じ設計図は無いんです。 話し合いの中から敷地と住い手に最も適したプランを探り、コスト配分を考え、資金計画から備品購入のお手伝いもしています。

 

 

 

 

設計事務所に頼み大工さんに建ててもらうと高そうですが?

 

 


そんなことはありません。
限られた予算の中で色々なアイデアを提案し、こだわりと夢の実現のために予算配分を行います。 施主が満足する建物を提供するのが設計の仕事です。

予算によっては、経費を極力抑えて、専門業者への直接発注を行う場合もあります。

 

 

 

 

設計士には、間取を決めてから図面を書いてもらうんでしょ?

 

 


工事発注のための図面を描くのも業務の一部です。でも、それ以前に大切なことがたくさんあります。

建築場所は生活に決定的な不便がない場所か?地域コミュニティーの状況はどうか? 光や風・騒音や振動は?周辺建物の状況、将来建設の可能性は?
建物配置や間取も、「これは無理だからこうしよう...」と決めてしまう前にご相談ください。 電気・水道等の引込みや排水の効率性、既存樹木や景観の活用、将来増築や改修の可能性等、、、
様々な側面から最良の計画を考えていきましょう。

 

 

 

 

土地はどのように探したら良いんでしょうか?

 

 


思い通りの住まいをご希望ならば、建築条件付では無い土地を探しましょう。 総予算と建築費用(規模やグレード)とを考慮して、購入価格の上限を決定します。 整形の平坦地、日当たり良好、駅や公共施設・公園にも近くて、、、と好条件が全て満たされることは稀です。 条件が良ければ価格も上がります。そうなると何を優先させるかです。 

 

不整形地や傾斜地は比較的価格が安いものが多いです。そんな土地こそ私たちの腕の見せ所。 独自性のある豊かな住空間が生れる可能性も大きくなります。良くない敷地条件を改善することもできます。 ぜひ土地探しからご相談ください。

建築、設計などに関する質問やご相談・素朴な疑問..などがありましたら、ご連絡ください。


KEIDESIGNROOM